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三本松地区
コミュニティ継続計画

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2022 年(令和 4 年)3 月 27 日

三本松地区活性化協議会

三本松地区の地区防災計画作成にあたって

香川県防災士会東讃支部、東かがわ市危機管理課のご指導により、2018年10月から防災から始める安全・安心まちづくりへの取り組みを開始し、このたび、南海トラフを震源とする最大(L2)クラスの大規模地震・津波災害を想定した三本松地区防災マップ、三本松地区コミュニティ継続計画及び大内公民館の避難所運営マニュアルが完成の運びとなりました。この間、ご尽力いただいた関係機関を始め、ご協力いただいた住民の皆さんには心よりお礼申し上げます。

不十分の点もまだ多くあり、より分かりやすく、より使いやすいものに仕上げていきたいと考えております。今後ともよろしくご指導をお願い申し上げます

三本松地区の概要と防災への取り組み

私達の住む三本松は災害の少ない住みやすい所といわれていますが、近年、各地で異常な災害が起きていることから、安心しているわけにはいきません。

我々の住む地域に被害を及ぼした歴史に残る地震は、およそ 1400 年前の白鳳時代から直近の昭和南海地震までに計 12 回の地震の記録があります。684 年の白鳳地震や、1707 年の宝永地震では、三本松は被害の程度から震度 6 が発生したと考えられています。そのような規模のあるいはそれ以上の巨大地震が今後 30 年以内に 70~80%の確率で起きると言われています。

この大規模災害に対して、「自分の命は自分で守る」、「私達の地域は私達で守る」、「一人一人の命を大切にする」、「災害に負けない」という強い気持ちを持ち続け、自らが行動を起こすことが多くの命を救うことに繋がります。この自助と共助の考え方は、地域の防災力を高める効果的な手法としても高く評価されています。

もちろん災害は地震、津波だけではありません。大雨による川の氾濫も過去に体験しています。昭和 51 年には、9月8日から6日間雨が降り続き(台風 17 号)、1 年間の雨量に匹敵する 1090mm が降りました。11 日の夜半には 1 時間に 75mm の大雨が降り、町内全域に避難準備命令が出され、三本松高校体育館、三本松地区の公民館へ約 2000 人が避難し、一夜を明かしましたが、幸い、死者 0、行方不明者 0 でした。平成 16 年の台風23 号(10 月 20 日)でも河川の氾濫や家屋の倒壊が発生したことは記憶に新しい所です。

また、ここ数年間でも、各地で大きな地震が発生していますし、地球規模で異常気象状態にあることを考えると、今後、三本松地区に、このような、あるいはそれ以上の大規模災害が再来したり、被害が広範囲に及ぶことも予想しておかなければなりません。それに対応するには、地域ぐるみの協力体制が必要です。

幸い、三本松は古くから三本松港を中心に、人口密度の高い、活気のある街が形成され、また、近年、三本松高校の移転に伴い、旧三本松高校の跡地や山の手の開発が進んで住宅街も広がり、文化的、経済的にも賑わいの有る市街部が形成され、自治会活動や各種住民活動も健全に継承されております。

これら、三本松地区の自治会や体協、婦人会、民生委員などの各種団体と協力し、また、市役所や社会福祉協議会、消防署の協力も得ながら、防災計画の策定や避難訓練を実施し、共に助け合いながら災害に強い地域作りを進めてまいります