2025年12月14日 カタツムリの世界 (講師:多田 昭)

本当に皆さん足お運びいただいて本当にありがとうございます。

ただ今から、前にもありましたように「面白い不思議、カタツムリの世界」ということで、多田昭先生の講演会を只今から、始めたいと思います。

最初に、三本松活性化協議会の狩野直喜会長よりご挨拶を申し上げます。


狩野直喜会長

皆様、おはようございます。本日はお忙しい中、三本松文化講演会「おもしろい ふしぎ カタツムリの世界」にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。三本松地区活性化協議会の狩野でございます。本当に、先ほども竹田副会長からございました。お天気が回復してほっとしており、少し暖かくなってくるかなと思っております。

私たち三本松活性化協議会ですが、地域の歴史や防災、文化について学ぶ機会を、このような講演会として設けてまいっております。一昨年は「道から読む三本松の歴史と魅力」と題した歴史講演会。昨年は自然災害と南海トラフを考える防災講演会を開催しました。そして今年は、私たちの身近な自然や生き物に目を向けた文化講演会として、三本松ご出身で、今も三本松ご在住の多田昭先生をお招きして、「面白い不思議カタツムリの世界」を開催することができました。

こうして分野を変えながら、講演会を続けてこられたのも、ひとえに地域の皆様のご理解とご協力のおかげと心より感謝申し上げます。あと、三本松の魅力がそういうところにあるのかなというふうにも思っております。

本日は講演に合わせて貴重な標本展示もご覧いただけます。最後にクイズもございます。子どもさんから大人の方まで、ぜひ楽しみながら学んでいただければと思います。それでは、本日の講師のご紹介と、司会進行、竹田副会長にお願いしたいと思います。ふるさと探訪の会の会長でもございます。よろしくお願いします。

司会進行 竹田副会長

ありがとうございます。それでは、まず今日ご講演いただきます、多田昭先生ですけども、お配りしています、クイズがあります。その裏の方に、多田明先生の略歴っていうので、掲載してございますけども。まあ多田先生、先ほども、会長の方からもお話ありましたけども、三本松でお生まれになって、現在も三本松でお住まいでございます。

三本松から香川大学の方へ進まれて、そこで初めて、貝との出会いというのがあったようで、まあその、最初は海の貝を研究されてたということなんですけども、まあ海の貝はもうたくさん研究も

多いということで、陸の貝っていう、カタツムリも含めてですけども、そこの研究はまだ充分でないということで、恩師のいろいろな方の勧めもあって、そちらの方に、歩まれたということで。

まあ私も、非常に無勉強で知らなかったんですけども、実は、全国的にも世界的にもっていうか、本当に5本の指に入るくらい、非常に素晴らしい、研究の方ということで、本当に香川県で、まあ私も前の職の時に言われたんですけども、多田先生の成果とか、なんかみんなこんなに知られていないというか、香川県とか地元で知られていないというのが不思議だというふうにも言われます。

今日は、そんな反省も含めてなんですけども、多田先生の今までの成果、新しい種類の発見も、もう全国でトップクラスですし、ですからもう、もちろん、いろんな造詣も非常に素晴らしいものも

ありますし、そんなものを、いろんなこと方面から、聞かせていただけるんじゃないかなと思います。

あと、カタツムリの素晴らしさとか面白さ、そのあたりを学んでいただけたらありがたいと思います。特に、子供さんとか、これから勉強していこうという方は少しでも興味持っていただけたらと思うところです。で、あの裏側に今日、カタツムリのクイズということで、初級から中級、上級編と載せてますけども、お話の中で全部お聞きいただくと答えも出てきますので、よくお聞きになって、また考えていただけたらなと思います。

最後になりましてから、多田先生の方からお答えをいただこうかなと思っています。

ちょっと中級編の6番目の問題ですけども、「カタツムリはどれぐらいの速度で歩くでしょうか?」これ時間が書いてないんですけども、これ1分ですので、また考えるときに1分間でということでお考えいただいたらと思います。

それではもう貴重なお時間もありますので、早速ですけども、多田先生のご講演を始めたいと思います。多田先生、よろしくお願いいたします。

おはようございます。

おはようございます。あの、大げさになりましたけど、私がカタツムリを、やって、まあいろいろなことが分かってきましたんですけれども、こういう講演会というのは、あんまりやったこともないんです。たまにはやったことあるんですけども。興味のない方にこう、私のような、何言うんですか、私と、聞いていただいている方とはもうずいぶん興味が違うと思う。私はものすごく好きなんですけども、おそらく一般の方はね。カタツムリ、なんでカタツムリを研究したんですか言うて、不思議がる人が多いと思います。

もう本当にね、今日私もう前に5人ぐらい並んでたらいいいいかなと思ってたら、たくさんの方が来てくれてて、もうなんか興奮しております。嬉しいです。

でも私おそらくね、もうこれ87歳なんです。この間まで元気でね。自分でもその年齢感じたことなかったんです。いつも青年のような気持ちでおったら、やっぱり年は争えなくて、あちこちお医者さんに診てもらうと、心臓がどうか・・・いろいろな病気が見つかりまして。で、もう今回この話はちょっと無理かなと思ってたんですけれども、なんとかね、毎日静養しまして、この日に備えました。

明日倒れても、もう悔いがありません。よかったなと思って、今朝も目が覚めて、あ、今日は喋れるなと思ってね。本当に、ほっとしました。それで、今日は、まあもうスライドを通してね、お話しする予定にしておりますけれども、最初はやっぱり私、挨拶させて欲しかったんです。こんなにたくさん来ていただいたのにね、スライドだけで終わって、さよならではね、寂しいから。

私は先ほど竹田先生からも紹介がありましてね、三本松で生まれて、三本松で染まって、育って、そして三本松で終わると思いますけれども、ちょうどですね、大学出て7年間が三本松から離れました。大阪行ったんです。その時の出会いがですね、まあ、やっぱりカタツムリの人との出会いが多かったんです。

いろいろなことを、教えてくれたり、それからまた、励ましてくれたりしてですね、おそらく三本松へ居ったら、私の今のカタツムリ研究はなかったと。そういう意味でね、そういう先達の海のようなところで、ちょっとしばらく生活できたのが、今の私が、まあまあ、ここまで来れたその大きな原因だと思う。

そして三本松に帰った。なんで帰ったんかというと、やっぱりあの四国はね、カタツムリの宝庫。宝庫いうのは宝なんです。宝の倉庫、いわゆるたくさん種類があるにもかかわらず、どうも、全国的に見ると、僻地であんまり人が来ていなかったんです。で、私が四国出身だというのでね、大阪でも 「頑張れ!」で、「四国でちょっと研究したらどうかいうね」 アドバイスをもらいまして。

私、七年。大阪で教員して、七年でもう潔く教員やめまして、三本松へ、帰ってきたんです。で、三本松から高知や、愛媛や、あるいは徳島や、そういうところで研究してですね、まあまあ、お世話になった人たちに恩返ししたいなと思って、帰ってきたんです。

で、仕事も決まってなかったんですけれども、ちょうどその当時、私の母校、高等学校の校長先生でありました楠井章先生が、

「もうお前、教員する気ないんか」 言われた時に、

「いや、ないことはないんですけども」、言うたら、(ここの今、鉄骨の校舎がありましたけども、ちょうど建った頃だったんです。 )

「お前のために、教室で空けるちょった、クラスの担任、ひとり、お前のために空けとったんぞ」 言うて、呼んでくれまして、それから始めたんです。

で、やっぱ教員してな かったら、おそらく夏休みもないし、土曜日、日曜日もぶらぶらしてたんじゃないかな。そういう点でね、今、私、改めて楠井先生にお礼言いたいと思うんです。

で、一生懸命ここまで、まあ辞めたのもね、やっぱりそういう影の力があったからだと思います。まあそういうことで私が大阪へ出たのも一つのきっかけ、そして楠井先生に励まされたのもきっかけ。それでですね、私は、恩返ししたいなあいう気持ちで。腹の底ではそれですね。ずっとあったと思います。それで、それから63年ぐらいになりますかね、半世紀以上にわたってですね、カタツムリを一筋にやってきました。まあ、家族の支援もあってですね、ここまでやれたんですけども。

今から、カタツムリについて、何か、参考になるようなことがあればと思ってお話をさせていただきます。まあ、私、自己満足でしゃべるので面白くないかもわからんのです。それはもう半分承知しております。面白いはずがないですよ。こんな地味な会がねえ。

でも、なんでもそうですけども、やり始めると、美しく見えるんですね。なんでもそうだと思います。蜘蛛好きな人、あんな蜘蛛が好きな、蛇も好きな人、そんな人がいっぱいおるんです。そういう。人はみんなね、初めはそうじゃなかったかもわからんけど、やっているうちに興味が出てきた、出てくるんだと思います。で、もう蛇なんかこう、首に巻いて喜んでる人がいる。私は蛇はちょっと苦手ですけど。

それで、もう質問をいただいた方がいいんですけども。後でね、どんどん聞いてください。おそらくね、「なんでカタツムリやったの」というのが一番だと思います。

カタツムリに興味を覚えたきっかけは大学でちょっと遊び半分で集めた海の貝から、貝でちょっと興味が出まして。そして、貝の先輩に会うことによって、まあ、焚き付けられたという感じですね。それでは、ちょっとまたこんな、いらんことばっかりやったんで、もうこんなのはもう省きます。どうぞ、ちょっと進めてください。

ちょっとずつこう。私はもともとはあの牧野富太郎が好きで、花が好きだったんです。その人が私を、導いてくれました。これは香川、日本で有名な観葉研究者です。

私が大阪行った時にですね、この2人の先生が頑張れ、頑張れってね、やってくれたんです。

次お願いします。

この人が吉良先生で、私を導いてくれたんですけども、早く亡くなられましてねえ。でもこの人が私に手紙くれまして、その手紙の内容を見るとですね。まあ、これは、私が香川県三本松におる時にいただいております。もう海の貝は研究がだいたい進んだので。カタツムリ、陸貝をやりなさいと、この吉良先生が導いてくれました。

次お願いいたします。

もう一人の方はこの黒田先生と言いまして、この人がまあ言うたら、日本では一番。貝の研究では、第一人者です。日本貝類学会という学会を作った、この方が作られたんです。で、私とこういうツーショットですけども、まだ髪がしっかりある時代ですけども、よくしてくれました。

で、次からカタツムリの話になります。

次お願いいたします。

カタツムリはどこに住んでるんですかとよく聞かれるんですけども、こんな所です。

こんな所ってどんな所かというと神社の森です。これは長谷寺の近くの天神山という山なんですけども、これ最近11月の6日に行ってきました。

この神社の森にはよく木が倒れています。この木の、この皮ですね。こんなところの裏の湿気のあるところ、こういうところに、よく這っております。

このね、木の、いわゆるデンプン、セルロースという成分を食べて生きております。もう人間のご飯と一緒です。セルロースいうのは、人間が食べても消化できないんですけども、カタツムリが食べたら消化できるようなデンプン質の物質です。

次お願いいたします。

これはですね、カタツムリの歯です。カタツムリは歯が、ヤスリみたいなんです。で、我々、大根、すり大根がありますけども、あのすり大根の、あれと一緒でね、こういうヤスリなんです。

で、この上、これが一つ一つの歯で、なんかこう、削って、食べて栄養にしております。まあ、植物性のものがほとんどで、あとでも出てきますが、ナメクジの中にはカタツムリ食べるのってね、ちょっと例外はあります。もう例外は生物にはもういい、普通にあることですけど、まあ一般的には、こういうヤスリで削ってものを食べる。だから人参を、人参を食べたら人参の色をした糞をします。それから葡萄と、なんかスイカ食べたらスイカの糞が出ます。新聞紙食べさせたら新聞紙の糞をします。ここに持ってきとったんやけど、こんな本が出てます。

いろいろ 色うんち」ってね、こんなの出してる地方もあります。これ飯山市か。飯山市。飯田市。あ、飯田市という長野県の博物館が出している本です。これ面白いですよ。

人参食べたら人参色の糞をします。結局、人参の中のその成分だけを食べて、人参全体の色が変わるいうことはありません。人間はご飯食べたらちょっと色が違う。うんちしますけれども、カタツムリは割合ね、きれいなうんちします。

次お願いします。

日本にある日本にはどれぐらいカタツムリが住んでるかと言いますと、だいたい800種類です。キセルガイ科が180と。で、あとナンバンマイマイ科というのがあります。それからゴマガイ科、ノブエガイ科というのが、これをまたちょっと後で私に関係があるので言います。ムシオイガイ科が35種で、ベッコウマイマイ科・・全部で800種類ですけれども、ほとんどが右巻きです。

で、このキセルガイ科とは左巻きですけれども、全体から言いますと、そうですね。800種類の600種類ぐらいまでが右巻きで、キセルガイはすべて左巻き。

次お願いいたします。

で、これがですね、日本で一番大きなキセル貝です。キセル貝は、この昔のあのタバコを吸う時のキセルによく似てます。口があって、ずっとあって、ちょうどね、このこれがキセルの口です。

で、ここで吸い口はここにあると。これがだいたいね、大きいやつで45ミリ、4センチ5ミリということはまあね、だいたい、小指大です。

これが世界で一番大きいんです。だから外国の方なんかはこれ喜ぶと思います。

次お願いいたします。

これはね、中村さんという人が見つけまして、ナカムラギセル。これは四国でも固有種ですし、固有属と言いましてね、いろいろ大きく、あのキセルがもうグループに分かれるんですけども、これと私が見つけた白肌ギセルいう、この2種類だけは、特殊なグループです。2種類だけいわゆる別格のグループなんです。おそらく古い時代から生きてきたカタツムリだと思います。

中村さん言うてですね。高知高等学校旧制の高知高等学校出て、その時に高知で採ったやつを専門家に送ったら、これは新種だというので、中村にナカムラという名前がついたんです。

これはあの原爆でね、この人、長崎大学のお医者さんしとったんですけど、原爆でやられましてですね、この人と奥さんと。子供さん3人、いっぺんに死にました。本当にね、もう原爆のためにこの人、気の毒な最後だったんです。ええ、私、行きまして。お墓参りしてきました。

次お願いします。

これナルトギセルていってですね、もうこれ足元に、そこの鳴門の大毛島にだけしかいない。これはですね、私が見つけたらよかったんですけど、人が見つけて、人の名前がつきました。

私はね、いや、そばまで行って、もうちょっと詳しくやってたら、私が先に見つけたんです。

これ小さいもんですけどね。白っぽくてみんな欲しがるんです。今でも私の方にちょいちょい 「取らせてくれんか」 言うて、「だめ」 言うたらみんなね。やっぱり、拒否すると私を避けてしまうんです。

はい、次にお願いします。

これはニクイロギセルと言って、まあこれも1cmぐらいの小さいものです。

まあ、こんな色のついた貝ですけども、徳島だけにしかいません。

次お願いいたします。

タビトギセル、これもですね、これ1センチ以下なんです。ちょうどね、あのそうですね、もう1センチ以下も小さいんです。まあこれがまあ小さい方です。

で、タビトというのは何を意味するかというと、こっちのね、あの田んぼの畝を連想させるので、田んぼで、まあ、田人、田の人ということで、タビトという名前がついたようなんですけど。

次お願いいたします。

ええ、これはああ。ナンバンマイマイ科のマイマイ属と言いまして、だいたいがあのカタツムリ言うたら、このこういう類を、言うんですね。扁平で、ちょっと大きい。八幡栄作さんいうて高高(たかこう)の先生が、たまたま寒霞渓(かんかけい)で見つけて。京都大学の先ほどありました黒田先生に送ったところ、黒田先生がこれはちょっと珍しいなということで、ヤハタマイマイとつけます。

で、これええ、この八幡まいまいは、あの小豆島では普通に知られとったんです。で、寒霞渓におりますので、カンカケイマイマイと呼ばれておりました。

日本では四番目に大きい、四大マイマイの四番目に大きいカタツムリと言われています。これは皆さん、おそらく美しいと思う人は少ないと思うんですけども、本当に美しいんです。

このこの色がですね、この黄色い色が。火炎彩と言いまして、まあ火が燃えて燃えているような連想をさせまして、それから、こういう軟体部に黒いすじがあるというのでね、人気があるんです。で、よそから採りに来たりするけれども、今私が関係しまして、これを指定種、希少野生、動物、動植物ですね。希少野生生物に指定しましたから、これは採ってはいけません。

次お願いいたします。

これ、前田さん言って、小豆島の人ですけれども、その指定種の前の時代から、カタツムリの研究をしておりまして、こういう繁殖期になりますと、この頭の先にこぶ作るんです。これまあ、繁殖のサイン、私、OKですよというやつですね。で、この二匹が一緒にこう交尾するんです。このクイズにもありますけどね、あのカタトムリは雄と雌とね、体の中に両方持ってるんです。だから、男である女である。だけど、必ず、子孫を作るときは、二匹が一緒に。一匹ではいかん。そういうね、面白い。これは面白い部分に入ります。

で、次お願いします。

交尾して、やっぱり卵を産みまして、この卵を産む産み方、産む様子をですね、こういうガラス瓶の中入れて土を入れている様子も、その前田さんが、これ撮影しました。ちょうど土の下、潜ってですね、ここでこういうところで産むんです。それから、これは、その卵が孵ったばかりです。これは一巻、二巻ぐらいの時に写しています。

初めは半巻、もう生まれた時はもう巻がほとんどないです。ちょっとずつ巻を増やしていって、だんだんだんだんだんだん大きくなる。何冬か越しますので、年輪ができますので、何年かかって大人になったかいうのは、殻見たら分かります。ここになんか境目があるでしょう。これで一年かかっているわけです。まあ、だいたい三年ぐらいかかるんじゃないでしょうかね。

次、動画を・・・

ちょっとね、この動画はもう世界で最初の動画です。もう皆さんが世界で最初に見る映像ですから、貴重品です。今ね、小豆島に住んでいる寿さんという人が、その交尾の瞬間を動画で撮られております。

お願いします。

こんなのはね、なかなかそういう瞬間に出会わないと撮すことはできないんです。だから偶然ですね。映りませんか?いや、まあね、ほんならいいです。後でいいです。

じゃあ次お願いします。

ヤハタマイマイの交尾のあの映像が送られてきて、私だけに送ってきたんです。私はもともとヤハタマイマイのそういう調査をしてましたもんで、香川県の委嘱を受けました。でも、私も年にとったんで、交代して寿さんに交代したら、寿さんが今、いわゆる追跡調査、カタツムリは繁殖しているか、あるいは絶滅に向かっているか、常にそういうのを観察しているんです。

ごめんなさい、ちょっと次お願いします。

動画がね、あのまたいけるようになったら後にします。

この次、行けますか

これがですね、四国固有種でアワマイマイと言います。香川県で見つかっとったら、サヌキマイマイになったかもわからんけど、徳島県で見つかったためにアワマイマイで、このアワマイマイというのは巨大です。日本では一番大きいんです。6cm、そこに、並べてありますから、ぜひ見て帰ってください。あれは、並べているのはね、だいたい5.8、あの、6cmありません。6cm以上になりますと、ちょっとね、めったに見つかりませんけどね。もう世界、日本で最大級です。

で、まあ、お金のこと言ったらおかしいけど、たまに昔は、これもう今は売買はしてない人も、売買するほど取れませんけども、これ一個持っとったら5000円は絶対出さないから。おそらく1万円。あ、1万円出したら言うたら、1万円でも出します。それぐらい、みんなマニアは欲しがる。マニア言ってもそんなに多くおりませんけどね。日本で百人ぐらいです。それでもね、金持ちのマニアになったら糸目つけませんから。私が欲しい言ってもね、もうこういうオークションなんかになりますと、もう必ず負けるんです。もう貧乏人は、もう絶対負けます。で、まあ、こういう、ちょっと地味な貝ですけれども、日本で一番大きな貝がこの付近におります。福栄行ったらおります。それから、引田の川股 行ったらおります。前山の秋葉山にはおりませんけど、

これはね、やっぱり深い森。で、一番大きいのが取れるところが、おこっちゃん。「おこおっつぁん」知ってますか? 高越山、阿波富士と言っております。穴吹の山川町。今この讃岐山脈を超えますと吉野川市が、吉野川市に降り立つと、ちょっと一段高い富士山のような山があります。そこが 「おこおっつぁん」 です。

そのてっぺんにお寺があって、その付近に稀にあるんです。だから他所からもう泊まり込みでね、自動車で布団積んで寝て、夜中に連日探して探している人がおります。でも採れません。そんな簡単に採れない。

はい、次お願いします。

これが クロイワマイマイ と言って、これが二番目に大きいです。立派です。

それから、次

「ハクサンマイマイ」 白山言うたら石川県白山市という、白い山と書きます。白山ええ、そこの固有種いうか、ここのが一番大きいです。で、私もいっぺん行ったことがあります。

で、ちょっと ごそごそしてたら、やっぱり、何をしてるんですかって。やっぱりね、レンジャーの人がいるんです。もう、絶対にこういうのは取ったらいけませんって言われます。

私はこれ、誰かにもらったんです。

次お願いします。

これはあの九州で一番大きなオオヒュウガマイマイヒュウガというのは、九州の宮崎県の北の方日向という。で、まあちょっと、まあ、こういう、これは九州固有種です。

まあ、四国にもちょっとおります。で、先ほどなんか対馬から来られてる、こっちの方へ来ている人がおりましたけれども、対馬にもこういうのがおります。

次にお願いします。

これがね、ちょっと今までと違うのが、この上からね、渦を見ますと、こういうようになってまして、左巻きなんで、これもう今までは、みんな右巻きだったのが、これエムラマイマイという江村さんという人が見つけまして、新潟固有種で、これが、木の上に登ります。

だいたい派手な、カラーをした、カラー色をしたのが、だいたい木の上に登るカタツムです。

次にお願いします。

これは村山さんという、ムラヤママイマイと言いまして、これも新潟県の、糸魚川市に明星山という石灰岩の山があります。そこだけにしか住んでいない左巻きの貝です。

こう、渦巻きの中心から・・・こうなって、こうね、時計の針の反対回りです。これも今、採ったらいけないことになっています。

次お願いします。

これはこれも左巻きなんですけれども、これは、この色はだいたい土の色に似てますから、ちょっとこう、落ち葉の下なんかに隠れています。なかなか見つかりにくいんです。

次お願いします。

これはヤマガマイマイと言いまして、ちょっとこう丸まったような格好してます。これも派手なんで木の上によく登ります。

愛媛県とか高知県の西の方に住んでおります。

だいたいこれはちょっと小さくて、だいたい3cmぐらい、高さが2.4ですから。ちょっとね、全体的には円錐形ですね。扁平じゃなくて割合円錐形です。

次お願いします。

これがですね、私たちのこの近辺にありますセトウチマイマイと言います。セトウチマイマイはこの辺りでも取れます。

ちょっとですね、ちょっとした森に行きますと隠れて居ます。もうここらで見つけられる言うたら、この種類が一番多いです。

コンクリートの壁なんかよくくっついています。それから、あの与田川の岸の木なんかをじっと見よったら、付いてます。

私の一番古い標本が与田川で採った標本でね。60何年、もう今もね、変わりません。カタツムリのええところはね、昆虫と違ってね、じっと置いといたら、そのまま、ちょっと色あせますけれども、腐らないんです。

次お願いします。

これはね、ナンバンマイマイ科の中で、特に、ニッポンマイマイ属っていって、これは日本の固有種です。フィリピンや韓国行ってもいないんです。日本にしかいないで、北海道にもいない。

で、東北から沖縄までにおるんです。

シメクチマイマイ言ってですね、この同じ種類でも、この軟体の色によって、殻の色も違うし、普通の人では絶対と言ってもいいぐらい、分類できません。

次お願いします。

これが実は後でまた言いますけど、私の名前のついたまいまいです。アキラマイマイです。

なんでアキラマイマイ。タダマイマイにしないか言うたら、このマイマイを記載した人が、タダマイマイとしたかったようなんですけれども、タダマイマイというのが他にあったので、私の名前をつけて発表してくれたんです。

私はお願いしてつけてもらったんではないんです。なんか知らんけど、論文が出た時にアキラマイマイ、あら?と思ったら、私の名前をつけてくれた。

で、これ、香川県の西部、いわゆる、今で荘内半島から塩飽諸島、いわゆる広島、本島、それから、小豊島、豊島、ちょうどですね、備讃瀬戸に分布しております。

はい、次お願いいたします。

これはちょっと、親類ですけども、ちょっと扁平な感じです。ちょっと大きいんです。

次お願いします。

オオツヤマイマイ言って、まあね、そんなにすごい艶ではないんですけど、これも同じ仲間です。

次お願いします。

これも同じ仲間ですけども、ちょっとね違う。住んでるところが違うんです。草の中ですね。普通は森に住んでいるんですけど、これは草の中に住んでおります。

次お願いします。

これは山梨、静岡、行かんと採れないで、我々マニアが行って、なかなか採れない。私も採ったことがありません。人からもらったものです。

はい、次お願いします。

これはね、ちょっと種類が違うんです。ビロウドマイマイと言いまして、殻の表面に毛が生えてるんです。これはなかなか採りにくいんです。

空洞の中に潜ってまして、もうこれ見つけたらもう飛び上がるぐらい嬉しいです。

あの、なかなか見つかりません。で、たまに見つかるんです。で、私は、もう目も悪いんでね、こういう、これ2cm以上ありますから、これの研究をしまして。

今でもおそらくこのビロウドマイマイの分類は私が一番じゃないかなと、密かにはね。他所のね、本州の北の方にもおるんですけど、そこまで行くのは大変やし、行ったからって採れるんじゃないんです。

次のはエチゼン。これエチゼン言う名前ついてる。越前、福井県なんかに行きますと、ちょっと違ったやつがおります。

次お願いします。

あ、これも、四国にもあるな、東かがわ市のね、引田におるんです。うん。どこにでもおられるんです。

引田、後、それから福栄の鵜の田尾トンネルの上あたりで、これ見つけたら本当にもう私は1000円でも2000円でも出してでも買いたいって貝で、あの好きな貝です。

これはまた別の種類で、治太郎さんという人が見つけてジタロウという名前をつけます。だからあの割合ね、人の名前がついてるカタツムリが多いです。

次お願いします。

これはコウベマイマイって言って、さっきのはちょっと毛があったんですけど、これは毛が生えてません。

神戸で、見つかったので、コウベマイマイで三本松で見つかっとったらサンボンマツマイマイになっとるんですけど、残念ながら神戸で見つかってます。

次にお願いします。

あ、これはオオケマイマイて言ってて割合大きいんですよ。直径3cmちょっとね、だいたい3cmで分かりますね。

で、毛がようけ生えてるので、オオケ、大きな毛がということで、オオケマイマイです。

で、もっと扁平になると、ヒラケマイマイって別種がおります。

次にお願いします。

あ、これは、もう亡くなりましたけれども、高松の礒村さんという人が見つけて、イソムラはね、五間山にあります。五剣山(の山間にヤマアイという山藍というか藍ですね。藍染めの藍、藍にくっついております。

で、これも小さいです。直径が7mm。1cmありません。でもこの人の。発見になりまして、イソムラが付けられたんですけど、長いことですね。分類が難しいんです。

あの記載言うたらね、論文にしないと世界に認められないんです。自分勝手にイソムラマイマイ、イソムラマイマイの言っとんでは世界に通用しないんです。論文、記載論文で英語でちゃんと書いた論文じゃないといかんのです。

で、この、礒村さんが早く自分の名前を付けた後、正式に論文にしてほしいなぁ言う。私も論文が書けない。で、私は専門家の先生に「ちょっと早く書いてくれませんか」言うたら、ちょうどその人が書いてくれまして。この人は、もう亡くなる寸前に記載論文が出たんで、娘さんが。枕元持ってって、お父さん記載されたよ。正式に認められたよ。言うたら、にこっと笑って亡くなったと

いう話ですけれども、それは本当か嘘か分かりません。

はい、次お願いします。

これはゴマガイという、仲間がいるんですけど、だいたい、長さが4mmです。小さいです。小さいんですけれども、これの種類は相当あります。

次お願いします。

これもゴガイですけれども、私が見つけたんです、香川県では。これも昔から九州には住んでるんが分かっとったんです。

これは塩江のね、塩江の塩江温泉の近くの神社で見つかったんです。こういう離れているので、どうして塩江におるのかというのが今も謎なんです

けれども。おそらく私は信仰に関係があるんじゃないかなと思っている。あの四国88ヶ所に来た人が、あの塩江にお礼参りに来るいうことがあるんです。塩江温泉に浸かって、 献木するいう。風習があったようですね。

次お願いいたします。

これ、ノブエガイと言いまして、韓国で最初に見つかりました巨文島というところでね。これ実は、最近、黒田言うて、若い京都大学に行ってる、愛媛県出身の黒田君がですね、巨文島まで行って、採ってきました。

韓国のタイプ、韓国で最初見つかったので、これがですね、基準になります。

次お願いします。

これはニッポンノブエガイといって、私が日本で最初に見つけたんです。これを記載するときには、先ほどのノブエガイと比較して、こういうところが違うので、新種だということでね、これは日本でまだ3種類しか見つかっておりません。

そのうちの1種類を、最初の発見は私です。だからまあ、これも偶然でね、もう三つしかまだ採れてないんです。

その場所からは。その三つを最初見つけてから、その以降何年も行くんやけど、なかなか見つからない。

次お願いします。

これはムシオイガイと言ってですね、直径はだいたい3mmです。で、これを一生懸命、今研究している人が観音寺におります。

矢野重文さんてね、私の、まあ言うたら、息のかかった、まあまあ言うたらあの、なんていうか、弟子言うたらおかしいけどね、こっちの方がよく今勉強しています。

次のお願いします。

これはベッコウと言ってですね、あの鼈甲色。亀の甲羅からよく、べっ甲細工なんかしますけど、あれによく似てるので、ベッコウという名前です。

で、これ捕まえたらですね、なかなか捕まりません。体をこねらせて逃げようとします。だからこの今日のクイズのなんかにありますけれどもね、カタツムリは、1分間にですね。1分間に・・・これが正解ですね。1分間に1センチぐらいいるけどね、これはむちゃくちゃ早いです。もうこれもう手に持ったらね体をこねらせて、ふわーっと飛ぶように逃げるんです。

だから一概に言えないけども、のろいのはのろいんですけども、こういうものすごいスピードを持ったカタツムリがおります。

次お願いいたします。

これはアズキガイです。小豆によく似てますので、アズキガイで、先ほど言った対馬にもおりまして、壱岐対馬には真っ白いね、小豆やよって、白あずきと呼んでますけど、それもアルビノです。

人間、アルビノっていうのは、どんな生物にもアルビノがおります。白い、言うたら、人種で言ったら黒人なんか黒いけど、白人なんか真っ白いですね。だから、どっちか言ったら白人がアルビノなんです。黒人がもともとの色、人間、まあ人間の色はもともと色素があったと思う。で、アルビノ、白人はその色素がなくなった人種を言うんであって、アメリカの白人は黒人を差別してますけども、どっちか言ったら白人の方がこういうアルビノなんですね。目もあの青いですし、ウサギがそうですよ。ウサギなんか今、真っ白いウサギやけど、目が赤いでしょ。あれ、血管なんですよね。だから色のついたやつがもともとのウサギであって、白いウサギはアルビノなんです。まあ言うたら色素がなく、色素もない生き物なんです。

次お願いいたします。

これはタニシによく似てます。でもタニシはですね、ちょっとカタツムリとは種類が違うんですけど、この角の先にオスかメスかの気管があるそうです。

私はあんまり種類知りませんけど。

次お願いします。

これヤマキサゴというんですけどもこれはあの水っぽい、よく水を持ってまして。ええ、これを捕まえて、ちょっと容器に入れておくと、水をたくさん出します。だからこれとですね、ほかのカタツムリを一緒にしたら、ほかのカタツムリが溺れて死んでしまうんです。まあ、そんなのどうでもいいですけど。

ヤマキサゴ。あんまりここらでキサゴは採れないですけど、海にもキサゴがおります。で、高知の人おりますか? 高知行くと、「まいご」という名前で呼ばれている貝の仲間です。

次お願いいたします。

あ、これですね。これ貴重なあの写真なんですけども、ナメクジもカタツムリなんです。ほんでこのつぶつぶみたいなのが出てますので、イボイボナメクジと呼んでいます。

これもね、割合普通におるんですよ。長さがここにも書いてませんけど、まあ4, 5cmあります。で、カタツムリを頭に・・・殻の口から頭を入れて、カタツムリを食べるんです。だからあの先ほど。カタツムリは何を食べるんですか言うたら、セルロースを食べますと言いましたものの、こういう動物食のものもおるんですね。

次のニュース、これはですね、これから、研究する人が一人でも増えたら面白いなと思って書きました。カタツムリ研究の思い。面白いところ、どこかいたらね、自分で採集できるんです。

海の貝はね、漁師に頼んで、底引きの網の引っかかってきたやつとかね。あるいは潜って採るでしょう。だから潜れん人とか、お金のない人はコレクションができないんです。お金があったらお金でなんぼでも買えます、海の貝は。

だから漁師の人は、ちょっと珍しい貝が揚がってきたら、家に置いとって、好きな人が、ぐるぐる必ず来ますから。「これいるかい?」で、交渉する。

だからもう、あのカタツムリと値段が全然違います。そこの後ろに一つ置いてますけど、ベニオキナエビスなんて、昔はまあ、5万円とか10万円とかしよった。あれ、もともと私のものじゃないんですけども、簡単には手に入らないです。

ところが、自分で採りに行けるのがカタツムリのいいところです。それからですね、大きさがあんまり大きないです。こんなの。これが大きい方ですから、ちょっと狭い家の引き出し、ちょっとこうね。引き出しがあったら、狭い家でもちゃんと管理ができる。

で、種類がもう800種類。800種類はね、割合まあまあ、しれてるんです。昆虫になりますと、6000種とか何万種とかいて、もう手に及びません。

それからもう一つはね、あの殻が置いとったって腐らんのです。そのまま置いとったら、昆虫なんかも、しょっちゅう、ナフタリン入れ替えたり、それから部屋を燻蒸するんです。煙出して。そうしないと、みんなバラバラになるんです。

だからまあ、そういう意味でね、ものすごく長所。面白いいいところがあるので。

それともう一つはね、名前のついてないやつ、ようけ有るんですよ。だから、今からでも遅くない。だから若い子に言うんです。頑張って採ったら、新種、自分の名前が付くかもわからん。今、神戸なんかにね、一人、中学生でね、あっちこっち行ってね、新種採って。

研究テーマはいっぱいあるんです。それで、それ以外にもね、個人的見解として、海の貝より地味ではあるが、飽きない美しさがある。飽きない美しさと言うには、ちょっと勝手な言い方かもわかりません。

あのね、やっぱり地味な貝の方が長続きするんですね。

興味としては皆さん、あの蘭の花でですね、あのカトレア、ご存知でしょう。カトレアは綺麗ですね。それからもう一つ、山へ行くと春蘭というのがあります。高知県なんか行くと春蘭。こう見るとね、こっちのカトレアが、わあ、綺麗や。最初は綺麗。ところがね。もう長いことこうやってる人は、春蘭が綺麗、言うようになるんです。

不思議なもんです。やってたらね、だんだん興味を持っていきます。まあまあ、そんなのはちょっとわからんけど、やり始めるとわかります。

それからたまに、神さんがおってね、喜ばしてくれるんです。

一つは逆線形、右巻きの貝がおるんですけども、稀に、千、2千と採るうちに一個ぐらい、左巻きが出てくる。へそ曲がりです。人間でもこう右巻きをね。このつむじが右に真っ赤に曲がっておる。たまには左の方に・・僕がおりますけど、それと同じように。なかなか見つからんのですけども、たまに、見つかるんです。それから変形。奇形と言いますけども、が見つかるんで、これはまた後から出てきます。

それから新種なんかは、まだいっぱい見つかります。必ず、やってたら、あの新種の神様、よし、お前はよく頑張りよるって、発見させてくれます。

それから、山へ行きますと、山の空気がきれいです。もうここらで居りよれば、ずーっと綺麗ですから、森林浴ができまして、非常に健康的です。

それでもう一つですね、研究者が少ないので、こういうことですね。可愛がってくれます。

私も今、昔もっと紅顔の、若い自分がありましたので、可愛がってもらえて、よったんですけども。私はもう今、可愛がってくれるような年齢じゃなくなりましたけども、私の頃にはね、先輩がたくさんおったんです。もう大事にしてくれまして、「多田くん頑張れよ、多田くん頑張れよ」って。だからあの若い人であったら可愛がってもらえるかも。

さあ、最後。ちょっとあの皆さんも、やる気があったら一緒にやってほしいなと思います。決してね、私が始めたのは26歳ぐらいです。あの皆さん、今からでも遅くないですよ。面白いです。

はい、次お願いいたします。

あのこれはですね、たまに褒美くれるです。反対巻が見つかる例です。

このセトウチマイマイ貝っていうのは、右に巻いとるんですけども、これ私の家に出たんです。

これは日本で六例しかありません。カタツムリこのようなのは。マイマイ族で反対巻が出たのは日本で六例しか。そのうちの一つはこれです。そこに並べてますので。これは私の、最も大事にしている貝。

それから、先ほど言いました、世界で一番大きなキセル貝のオオギセルも、これが正しいんですよ。正常な個体です。で、これが反対巻なんです。

これ見た時には、なんだろうかな、いうような感じでね。だからまあ、あの、こんなのはお金で買えるものじゃありませんけども、これを持っとればですね、そうやな、自慢ができますしね。

私はこれをね、後ろに、並べてますけど、20種類以上見つけてます。20種類で、「それぐらいか」言われますけども、これで日本で一番です。私、日本で一番いうのが一つあるんですよ、これ、これのコレクションではね、日本で二番は、いくつぐらいあるんかというと、おそらく10種ないと思います。だから私がいかにたくさん持っている。

それもね、何も願いとか、たくさん探しているからじゃなくてね。なんかこう、左巻きの逆巻きの神様おって、多田さんには、ちょっとたまにはサービスしとかな いかんということで、発見させてくれたんかなと思っています。

次お願いします。

これもですね、これが普通の大きさなんです。こんなのがたまに見つかります。

これもですね。あの人が見たら、あのマニアが見たら欲しがるんです。

なんぼで売りますか言うて。私は10万円出してもらっても・・・10万円出したら売ろうか。1万円では売れません。

それからこういう奇形も生まれます。これはちょっとね、あの殻が傷つきますと、こういうちょっと変わるんです。で、昔、私も倉敷で採ったのに逃がしてしまってね。1週間、倉敷通いました。

1週間通ったけど見つからない。最初見つけた時に、こんな箱持っとったら良かったんですね。必ずもう、手に持ってうろうろせんと箱に入れて、持っとかないと逃がしてしまいました。

次お願いします。

あ、これですね。標本の重要さ。あの、よくね、カタツムリの標本ってね、中に、なんでこんなようけ採るんなって言うていう人があります。あんたがようけとるけん、絶滅するんじゃいうて。

中にはね、言う人がおるんです。そうじゃないんですよ。標本がないと物が言えません。というのは、あ、写真撮った。こうおったんですよって言うて。じゃあ写真が証拠になるか言ったら証拠にならんのです。

これ実は相生の坂元の大坂峠の登り口に坂東さんいう人が居って、私が七年ほど前に三本松へちょっと講演した時に、ちょっとこんなんが採れたことがあるんです。ええー!と言ってびっくりしたんです。青いカタツムリは今まで私、一度も見たことがない。これは絶対にすごいわと思ってる。で、坂東さんのところへ行ってですね。あ、これ2018年やから七年前やな。あ、あの。

ちょっとどこで撮ったんですか言うたら、これ写りなんですね。で、だけど、いないんです。だから写真だけではダメなんです。

で、もう坂東さんにも頼んで、もし死んだ殻でもいいから見つかったらいいと思うんですけど、未だに見つかりません。もうダメでしょう。

それからもう一つはね、あの。これは、宮崎県の双石山(ぼろいしやま)で見つけました。新種の貝なんです。一つしか取れてないんです。これは標本もあるんですよ。ところが、こういう新種として記述、論文を書くには・・・(ちょっと入れてください)・・・一個体ではダメなんです。一つではダメ。まあ、こういうのは一つでいいんですけども、あの新種として認められるのは、やっぱり二つ以上ないといかないんですね。

だから証拠っていうのは、やっぱり実物なんです。標本なんです。だから私の標本もたくさんありますけども、それはね、こういう理由で保管してある。そうしないとね、証拠にならんので、口で、あるいは、いくら論文書いたところで、やっぱり実物いうんは証拠になるわけですね。

で、それで標本ですけれども、標本は簡単なんですよ。貝殻は皆さん、サザエの壺焼き食べたことがありますね。サザエなんか、湯がいたら、針でぐっと出して、全部抜けますね。抜けなんだら、ちょっと困るけど。で、こうやって振ったら肉が出てきます。それを綺麗に洗って、ちょっと乾かさないかんけど、乾かして、そしてこういうきれいな化粧箱に入れて、もちろん見えるようにしてね、置いてある。それと同じです。

カタツムリ、かわいそうですけどね。これもやっぱりかわいそう、かわいそうではいかん証拠としては、やっぱり標本が残らなきゃいけない。だから私は、もうだんだん、だんだん、こっちも、もう高齢になると、もうカタツムリに情が移るんです。もう殺すときは、ごめんなさい言うて漬けるんです、湯に。そして抜いて、その代わり、きれいな脱脂綿の上にちゃんと乗せて保管します。大事にする。粗末にしたらいかん。そういうことでね、やっぱり標本を作らなきゃいけない。

それから最近はですね、殻だけではね、分類できない。何が必要か言ったら肉、生殖器。殻の中にある軟体部があり、柔らかい部分、その中に生殖器がある。生殖器というのはね、やっぱり人間にも生殖っていうか、卵巣とか精巣とか大事です。だからカタツムリもですね、生殖器は割合しっかりしてます。だから、例えばカタツムリの、肉出したって、みんなぐちゃぐちゃみたいなんですけど、ぐちゃぐちゃの中に生殖器、しっかりした生殖器があります。その生殖器の形が種を分けるポイントになるんです。

だから、みんな、もう解剖や面倒くさいわ言うて、全部捨てる人がおります。捨てたんでは貝殻だけでは分類できないことがあるんです。だからめんどいですけどもね、必ず肉を出して解剖して、できればですね、こういう生殖器をですね、アルコールに浸けておく必要があるんです。

私はもう必ずアルコールに浸けといたんです。

ほんなら、やっぱりね、それが良かったことが一つあります。研究者が来たんです。研究者は本当に大学、大学院出て、博士号を持っているような人を「研究者」言う。私みたいに博士号も大学院を出ていない人間はアマチュアと言います。だから、こういう貝をやっている人の中には、アマチュア、私ならアマチュアと、それから大学の先生のような学者とか。学者が来て、私のこのアルコールの標本を見まして、すごく喜びました。いっぺん、肉を捨てたら、肉は腐ります。ところが、アルコールにつけとったために、この種類は、こんな生殖器をしているんだな。この殻は、こういう生殖器をしている。それで、いっぺんに研究が進んだという経緯があるんです。

だから私、これはね、これ今後やる人にぜひ、この生殖器の部分を残しておいてアルコールに浸けとってくれたらいいと思うんです。

次は、これはビロードマイマイという生殖器のそれぞれ違う。どこが違うんやというか、ちょっとわからんと思いますけど、このあたりが違うんです。ここですけども、これ説明しようとまた一時間かかります。

次お願いします。

分布図作り、これはね、初めて採ってきて、種類がわかる。一体この種類はどういう風な所におるんかな、ここだけかな、もっと広くおるんかな、というのを分布と言います。

これは非常に大事なことで、分布状況によってわかるんです。都会付近にしかおらん場合はですね、他所から入ってきている可能性があります。例えば、東京付近でたくさん取れる言うたら、東京はいろいろ外国からも飛行機が飛んできますし、船が入りますので。それから在来種っていうのは、もともと居った種類でね、これは、例えば引田の、川股から採れた言うたら、これは他所から運んできて放したとは考えられんですね。そういうことでね、グループによっては、誰かが持ってきたんか、もともと居ったんかのは、だいたい分かります。

それから、分布図を描きますと、ちょいちょいおかしい分布があるんです。ここまで居って、遠く離れていて、また分布している。この間は全然おらんじゃないのという場合、その二つは同じ種類でない可能性がある。

それから、だから、その場合に新種が見つかることがあるんです。アキラマイマイは明らかにあの分布図から分かったんです。

次お願いします。

それからもう一つはね、分布図を描いていきますと、過去の地形、今から何千年前はどうであったかいうのが分かるんです。

これ、今からお話しします。これは、アキラマイマイが、もうあんまり自分のばっかりやったら笑われるんですけども、まあ、ちょっと言わせてもらいますと、初めはまあ、私が解剖しよったんです。それから分布図もそれで、描いていっきょったんです。ところが・・・ちょっと次の開けてみてくれますか。

実は私が作った分布図はこれなんです。で、ここにあの★印がありますね。ここに一つ1種類あってここに★印がありますね。ここからここまで全然ないですよね。同じものがかなり離れている。おかしいなあ、というのは誰でも思うんですね。

じゃあ、元へ帰ってくれますか。ということは。分布図、今の分布図にはちょっと離れてるなというのがわかるんです。

それで、これはおかしいなって、学者が見たんですね。そして、これは星印がおかしいなと。

で、次お願いいたします。

そして調べよったら。同じ星の、岡山県側にあった、先ほど星印がありました。そこにですね、体が全く同じなのに生殖器の違うものが出てきていたんですね。ここちょっとこれ、これの生殖器見ますと、これ野球のバットみたいな格好で、で、こっちの生殖器は釣り針みたいな、それで、これはあの研究によって、この形が違うと。種類が違ういうのがもう分かってきまして、それで初めて、今までこの種類は名前がついてない。ところが、誰が見てもこれとこれ混ぜてごちゃごちゃにしたら、分けることができないんです。ということは、殻は全く同じなのに、生殖器だけが違う。

でも生殖器見ないと分類ができないという一つの事例がここに出てきたわけですね。

はい、次お願いします。

そしてその岡山の人は一生懸命、岡山の付近を駆け巡って、そしてこの三角印。印がシメクチマイマイです。で、がアキラマイマイです。どうもこの辺りで境目があるのが分かりますね。

それで今から1500年から2000年前の海岸線の地図を出して、それをこれに当てはめてみますと、

どうもこの、昔、島に、アキラマイマイが住んどって、そして内陸部にシメクチマイマイが住んどったなあいうのがわかります。

それで今、陸続きになって、初めてですね、同じ種類が同じ所から見つかるようになったんです。だから、この私の分布図がですね、こういうふうに、まあ新種発見につながった一つの事例になります。だから新種なんていうのはね、同じ形しとっても新種が、生まれ出ることがあるんですね。

次お願いします。

で、まあ、シメクチマイマイについて考えて、感じたことは、よく似た種類の分布が大きく離れているときには、ちょっと考えてみないと。別種の可能性が高い。

いや、よく似た種か同種か分からない時は、これですね。やっぱり「根気です。まあ、しぶといぐらい根気になって、違いがないか、どこか違いがないか、調べるんです。

次のお願いします。

ああ、これはですね、今から大昔なんですけど、これいつのことやらね。今からこのアキラマイマイがちょっと発表された時は、ちょっと有名になりました。

それから、まあそれからはさっぱりでしたけど、東かがわを有名にしたので、ちょっと東かがわの活性化にね、つながったんじゃないかなと。

だから東かがわと言えば多田さん。多田さんといえば東かがわ。貝の仲間でも、東かがわは有名なんです。

ほかの人は知らないと思いますけど、貝のグループでは多田さん。東かがわの人やな、というふうに言ってくれます。

ちょっと、これ。有名になりまして、私もこの頃は、ちょっとマスコミに、追われたことがあるんですけど、まあ、そんな時がありましたので、まあ、ちょっとこれに載せます。

まあ、なんかちょっと時間オーバーしましたけど、こんな喋ったらね、私、好きなんです。カタツムリの話だったら。一晩でも、二晩でも、ずっと続けて話しているので、また、いつでも、退屈したら呼んでください。

ありがとうございます。