三本松の神社・地名の由来
   

三本松の地名の由来

「三本松」という地名の由来は、その字がしめすとおり、三本の松が、むかしからあったからだといわれる。では、地名につかわれるほどの大きな松が、いったいどのあたりにあったのであろうか?・・・・

三本松の東部にえびす神社がある。このやしろは、いまから312年前の正保2年に建てられたもので、現在もそうであるが、漁師や船人、商家の人たちからたいへんあがめられていた。えびす神社のけいだいには、3本の老松があって、ひるなお暗くうっそうとしげっていた。松の大きさは東側のが周囲一丈四尺(約4.2m)、西北のは一丈三尺七寸(約4m)西南のすみのは九尺(約2.7m)もあったそうで、「松の下」の地名もこの松に由来するものと思われる。

もっとも現在の松は“二代目”で、もとの木は元禄初年に枯れて、同6年10月に植えたものである。「三代物語」や「讃州府誌」には、このえびす松が三本松の地名の起源となったとかいてあるが、「全讃史」には「この里(さと)に松の大樹三本あり、よって三本松といえり、二本は勝覚寺の庭にあり、いま一本は、びしゃもん堂の庭にあり」と記してある。

いずれにしても、おめでたい松をシンボルとして町の名につけたことは、“うれしめでたの三本松は、枝も栄える葉も茂る”という小唄のとおり、躍進三本松にふさわしい地名ではないだろうか。

(昭和32年12月)